台湾短期留学レポート (H24年度)

 

筑波大学と国立台湾大学との交流活動の一環として、平成24年度短期派遣留学に参加した大学院生のレポートを紹介します。
筑波大学医学系では、日常的な国際性を育むとともに、海外での経験の涵養も重視しています。ここで紹介するレポートには、海外に出て行った大学院生たちが、何を感じ何を学んできたのかが、それぞれの言葉で語られています。
2週間という短い留学期間ですが、台湾短期派遣学修に参加した学生は皆、ひとまわり大きな人間になって帰ってきます。このレポートから、彼らが海外での経験で得たものが何かわかるかも知れません。どうぞ、追体験してみてください。
 
line_rt
 

石川 祐 : フロンティア医科学専攻 M1

受入研究室:Dr. HY Lee 研究室

 
line_rt
 
 

 私は8月19日から9月1日の2週間にわたり、国立台湾大学のインターンシップに参加した。今回このプログラムに参加するにあたり、以下の目標設定を行った。1つ目は、海外の研究室で研究活動を行うことにより自分の視野を広げること。2つ目は、研究者として必要な能力を身につけること。3つ目は台湾大学の学生と交流し、彼らの積極的な姿勢を学ぶことであった。今回の派遣では1週目にそれぞれ希望したラボへ行き実験を行うラボローテーション、2週目に講義と実験が一緒になったBiotechnology seminarが行われた。この報告書では今回の派遣で学んだことを3点挙げていく。

 まず1つ目はラボローテーションである。今回実験を行った研究室はHsinyu Lee教授の内皮細胞分子生物学研究室である。この研究室では、ガン細胞増殖に関与する血管新生のメカニズム、シグナル伝達の経路の解明の研究を行っている。このラボローテーションでは自ら積極的に動き、実験の合間を見つけて研究背景や実験結果について質問をし、納得するまでとことん議論しようと努めた。 教えてもらったことを理解するだけでなく、それを人にわかりやすく伝えるのが一番重要だと実感した。実験中に「今説明したことを繰り返してみて?」と何度 も言われ良い練習となった。これを通して自分の弱点はScientific になると単語が見つからず、伝える能力が弱いことであると気が付いた。どのように相手に伝えるのか、そのためにはどのような言葉を用いて伝えればいいのかを学習する良い機会となった。

 2つ目はプレゼンテーションである。今回のプレゼンテーションは私にとって初めての英語発表であった。1週間の実験で結果が1つしかなく、他のデータがないことを不安に感じていた。 しかし一番大事なことは、研究成果を短時間で相手にできるだけ理解してもらうこと、そのために何をすればいいのかを考えて準備することであった。この研究背景を理解してもらえなければデータを出したところで何の価値もない。自分が伝えたいことをどのように表現して相手に訴えるか、印象付けるかを念頭において準備することができ、本番では落ち着いて発表することができた。

 3つ目は学生間の交流である。今年度筑波大で行われたSummer SchoolにはTAとして参加した。その時お世話をした台湾大学の学生が、今回私たちのTAであった。この夏約1か月間を共にし、国を超えた親しい友人になれた。Summer Schoolの期間、実験を始め、学校生活のこと、研究のこと、さらに私生活のことまで、たくさんの会話をし、確かな関係を築くことができた。楽しいときには一緒に笑い、空港で泣いて見送ってくれた友人たちである。彼らは、常に一生懸命であり、勉学に対する熱い姿勢、そして英語に関しては見習う一方である。これからも連絡を取り合い、学術的にも交流を深め、自分たちの良きライバルとして切磋琢磨していきたい。

 最後に、今回のSummer School に参加して台湾で過ごした本当に有意義であった。自分に対してプレッシャーをかけ、どのぐらいそれに耐えられるのか試すことができた。異国で文化も言葉も異なるところで、自分の存在をアピールするためには積極的な働きかけと、誰にも負けない芯の強さが必要だと感じた。困難な局面に出会ったとき、必ず自分も乗り越えることができると思う。自分がこのような貴重な経験を得ることができたのも、Summer Schoolに携わっていただいたすべての方のおかげである。深く感謝したい。ありがとうございました。

 

 

line_yt