武者修行型学外学修レポート (H24年度)

 

 武者修行型学外学修」は、大学院生の自立性、学際性、国際性の涵養の観点から、大学院教育の実質化を推進するため、平成17年度から継続的に実施しているキャリアアップ支援のプログラムです。

 各年度公募時に提出された海外武者修行計画から、審査により採択課題を決定します。

 大学院生自らが課題を設定し、指導教員のみならず外国の大学院生等との交渉や企業との交渉を通じて、活動計画を立案し、国際会議・国際的なトレーニングコースへの参加はもとより、国内外の研究機関との共同研究、国外教育組織での教育研究補助活動を実施します。

 「武者修行型学外学修」は、授業として単位振替え可能なコースも用意されています。

 

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疾患制御医学専攻 D3 飯塚 麻菜

学外学修期間:2012年11月9日 – 2012年11月15日

渡航先:アメリカ合衆国, ワシントンDC (Washington convention center)

参加学会名:
American college of rheumatology scientific meeting 2012 (アメリカリウマチ学会2012)

発表演題名:
Spontaneous sialadenitis like Sjögren’s syndrome in orphan nuclear receptor γt (RORγt) transgenic mice

 
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学外学修報告2012

 

 今回、学外学修制度を利用し参加したアメリカリウマチ学会(American College of Rheumatology, 2012 Annual Scientific Meeting)は、来場者数約2万人を記録し、ワシントンコンベンションセンターで行われた。11/10~11/14まで開催された本学会は、ポスター セッション、グループセッション、シンポジウム、Professor meetingなどに分かれ、いくつもの会場で様々な演題が発表された。基礎研究演題のみならず臨床研究演題も多く、研究者だけでなく臨床医および医療関係者も多く参加していた。

 私が主に参加したテーマは、自己免疫疾患(関節リウマチ、シェーグレン症候群など)の基礎研究に関するセッションである。本年は特に、病因性細胞を制御し得る制御性T細胞についての演題が多く発表されていた。マウスモデルを用いた検討では、自己免疫疾患様病態の発症に、制御性T細胞の機能不全が深く関与していることがこれまでに報告されている。しかし、患者検体を用いた知見は乏しく、自己免疫疾患における制御性T細胞の病因的意義については不明な点が多い。本学会において、患者検体を用いた検討から、自己免疫疾患の病因・病態に制御性T細胞の機能不全が関与するとの報告が多数あり、論文発表前の新たな知見を共有することができた。ポスターセッションにおいても、積極的に質問することを心がけ、海外の研究者との有意義な時間を過ごすことができた。

 私自身の発表は、Concurrent Abstract Poster Sessionsにおける「シェーグレン症候群- pathogenesis-」にて行われた。様々な立場を持つ海外の研究者たちと討論をすることで、自身の研究内容について、別の視点から再度考察することができた。問題を解決するための新たなアイディアや、別の疑問点についての提起も得ることができた。

 本学会に参加することで、第三者との討論の重要性について学ぶことができた。研究者との交流を通し、共同研究の可能性についても議論することができた。この経験を今後の研究に最大限生かし、再び国際学会で報告出来るよう日々努力していきたい。

 
 


 

学会場内の様子

 

ポスター発表会場

 

発表ポスター