授業紹介:適正技術教育入門

適正技術教育の授業では、フィールドの現状を理解し、現地ニーズに応えうる最善の技術創出を目標とし、これからの社会で必要とされる「問題解決の能力」、「現場に対応する力」、「起業力」を身につけます。

具体的には海外の研究室、企業、地域社会に出向き、初めての環境に適応する能力の育成と錯綜した現実から解決すべき問題を抽出する地球航海型学修を実践するプログラムです。

対象大学院生:

修士課程フロンティア医科学専攻

ヒューマンバイオロジー学位プログラム(3年次以降はアドバンスト)

授業概要:

1.適正技術科目履修に必要な基礎知識を講義と討論によって修得する。

2.現地のニーズ、文化、環境、人などを考慮し、その上で現地の人に必要な最善の技術を創出する。

活 動 紹 介

ヒューマンバイオロジー学位プログラムでは,Sony CSLの遠藤謙さん(See-D contest代表,マサチューセッツ工科大学Media Lab Ph.D.)を講師に迎え,2日間の集中講義Introduction to Appropriate Technologyを7月に開催しました。

Appropriate Technologyは適正技術と訳され,現地のニーズ,文化,環境,人などを考慮したうえでの,最善の技術という意味で使われています。
最先端ではないかもしれないけれど,その地域の問題解決に本当に必要で,その地域の人たちでメンテナンスし,ビジネス展開が可能な,持続していける技術が適正技術です

今回の集中講義では,遠くまで水を汲みに行くことや飲料水のろ過が必要とされる地域においての適正技術について,グループごとにアイディアを出し合い,英語によるスキットで楽しく発表を行いました。発表は楽しい雰囲気でしたが,発表の後は実用化にあたっての真剣な議論が繰り広げられました。

ヒューマンバイオロジー学位プログラムは,自らの力で船出し(企画力),羅針盤を駆使し(目利き力),荒波を乗り越えて(突破力)目的地に達する(完結力)ことを可能にする,能動的な学習を通じ,ヒトが人らしく生きる社会を創る船長(国際的トップリーダー)を育成するプログラムです。

生命科学,医学,計算科学,物質科学を横断した複合的方法論を駆使して,ヒトの生命の維持,適応,継承のメカニズムに関する研究力,専門力を修得することに加え,世界のフィールドを利用した地球航海型武者修行学修を通じて社会でも広く通用する目利き力,国際協働を実現する突破力を育成します。この地球航海型武者修行学修のひとつが今回の集中講義で行われたIntroduction to Appropriate Technologyです。この科目の履修後,一部の学生は,実際に現地を見て,現地の人と話をして,現地の人が使えるプロダクト開発にトライします。

●筑波大学ヒューマンバイオロジー学位プログラムWebサイト
http://hbp.tsukuba.ac.jp/

●筑波大学ヒューマンバイオロジー学位プログラムFacebook
https://www.facebook.com/Tsukuba.HumanBiology